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Posted by おてもやん at

2010年06月29日

エンジン不調②

前回に引き続きミツビシ ディオン GDIエンジンである。

納車後1週間たって又、エンジンのチェックランプがついたと連絡があった。

前回、中古部品で修理をしたため同じところが悪くなったのか?

以前と同じようにチェックランプがついて調子がおかしくなったと言われていたので、コンピューター診断機「Gスキャン」を接続し走行してみることにした。

高圧の燃料ポンプの数値は規定値内で、前回の症状とは違うのでそのまま走行すること30分。エンジンチェックランプが点いたかと思ったら「ピッ」とGスキャンの音がしてエラーコードが検出された。

スロットルコントロール(メイン)が異常と出てきた。チェックランプが点いた後はアクセルを踏んでもほとんどスピードが出ずにスロー走行となった。エンジンは止まらないのだが頑張っても10キロしかスピードが出ない。

一旦車を脇に止め、エンジンスイッチをオフにして、それからもういちどエンジンスイッチをオンにして
異常コードを消去すると消去でき「異常コードなし」と表示される。

断線やパーツがだめになっている場合は消去しても故障コードは消えることがないのだが、「異常コードなし」と出てきてエンジンをかけて走行すると全く正常に走行するのだ・・・・・・うるうる

それから再走行するも今度は1時間走行してもエンジンのチェックランプが点く事はなく、あるのは以前でた、スロットルコントロール(メイン)異常というコードが出ていたと言うことだけである。

このGDIエンジンはアクセルワイヤーがなく、アクセルペダルを踏み込んだ量をセンサーで感知しエンジン側のスロットルコントロール(サブ)のモーターを動かしてアクセルを開けるようになっている。

その次の日の夜、また走行テストをすると1時間以上走行しても異常が出ないので工場へ帰ろうかとするときに、チェックランプが点いて異常信号がでた。やはりスロットルコントロール(メイン)と出てきた。

工場へ帰って、整備要領書を見ながらスロットルコントローラーの点検をした。エンジンスイッチをオンにしてアクセルをゆっくり踏んでいって全閉時の数値からゆっくりアクセルを開けていって、それに合わせて数値も規定値どうりに変化して問題は見られない。

特定のアクセル開度だけ電気信号が出ないのかもしれないと何度もゆっくり、そして微妙に動かしながら測るも異常な数値は出てこない。

うるうるうるうるうるうるうるうるうるうる

翌日、この前お世話になったミツビシのディーラーのサービスマンに電話して、症状・数値に異常がないことを伝えると

「スロットルコントローラーじゃないでしょうか・・・・うちでも変えたことはあります。単体で点検しても正常な数値で異常がわからないんですよ。」  うちでも変えたことがあります・・・・・・。

これ以上調べるところがないので、スロットルコントローラーの新品を注文。

これがスロットルコントローラー



取り外し手で動かしてみるとザラつきがある。新品を手で動かすと「スーッ」と何の抵抗もなく動く。

10万キロぐらいの走行でそれこそ何度アクセルを開けたり閉めたりしたかわからない。テストするときにはわからないがほんのちょっとの具合で電気信号が途切れるとしか考えられない。

アクセルペダルの所についているこの部品を交換し、定位置にセットしエンジン始動。ここではもちろんかかるのだが、2日間試運転をして異常なし。無事に修理完了。

依頼者には前回の修理の件、今回の修理の件を説明し交換部品が違い、症状も違ったことを確認してもらい納車となった。

その後2ヶ月たつが快適に走行されているようだ。

故障が直ったときの喜びは困難な修理であればあるほどうれしいのだが、かなりの時間を要してもかかった時間だけの料金を頂くわけには行かないので勉強料だと思って頑張るしかない。

各ディーラーは自分のメーカーの車の故障に関する情報量は豊富で、その辺に関しては、町工場は及ばないが、いろいろ情報を共有し、講習会にも参加。そして各メーカーのサービスマントも仲良くし、メーカーによる故障の傾向性もあるので、さらに勘所を磨いていかないと、特にこれから先はやっていけない時代になってきた。

日々精進にっこり
  
タグ :GDI

Posted by うめちゃん at 18:37Comments(11)ミツビシ