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Posted by おてもやん at

2012年06月04日

料理の出来ない手に

三菱4M40エンジン。オイル漏れ修理。走行30万キロ。

前回の続きです。









シリンダーヘッドをおろして、下の方はオイルが溜まっているオイルパンを外し、いろいろ緩めてパキパキっと外しました。



ネックレスみたいなのがタイミングチェーンといいましてエンジンが空気をすったり吐いたりするタイミングを決めています。ディーゼルエンジンは最初火がつくとプラグなどはいらず、自然にエンジンの中で軽油が噴射圧縮され発火しますので、かなり圧縮比は高いのです。だからディーゼルエンジンは少しエンジンの音がうるさいのです。

タイミングチェーンが伸びて遊びが多くじゃらじゃらあたってアルミのケースが削れてそこからオイルが漏れていました。



これがケースです。

そして下の写真の真ん中辺りに穴が開いているのがわかりますか?



わからない方は「眼科」へどうぞ!(笑)

軽油を燃やすときに出るスス。エンジンオイルもこのススによって相当汚れます。ものすごく細かい汚れなので、私の手は一回洗ったぐらいでは



寝相と手相があまりにもいいもので見せないようにしています(笑)

こんな手でハンバーグを作りたくなってきます。隠し味はカストロールかトヨタのキャッスル風味・・・。いかがでしょうか?

追伸 ※エンジンオイルはいいオイルほどはやく汚れます。(洗浄作用があるため)。安いオイルをこまめにという話がありますが、いいオイルを定期的にが理想だと思います。
  

Posted by umedajidohsha at 20:51Comments(2)ミツビシ

2011年02月18日

叩く2

ガソリンを満タンにして帰ってきてから、次の日エンジンがかからない。セルモーターはしっかり回るがまったくエンジンがかかる気配がない。

出先では判断できないので工場に入庫。調べるとプラグからしっかりと火花は出て圧縮もある。となるとどうも燃料が来ていないみたいだ。燃料ホースのところを緩めても燃料が出てこない。

ここで登場するのが「叩く」

燃料タンクの中に電気式燃料ポンプが付いているのでその付近をプラスチックハンマーで何回か叩くと「ブルーーーン」とエンジンがかかった。

セルモーター、電動ファン、燃料ポンプなどのモーターはブラシなどの接触に問題がある場合叩くと回りだすことがあります。回らない場合はそこまで電気が来ているかどうかを確認して、交換となります。

これが燃料ポンプ



燃料タンクを降ろしたところ



燃料ポンプが付いているところ



叩くのは「AED」みたいなものか(笑)

かかったからといってそのままにしておくと又止るので交換です。

しかしガソリンの中にモーターが入っていて良く火がつかないもんだなぁと思いますが、実験したことはありませんが、ガソリンは気化したものに火がつくので液体で考えると軽油のほうが火がつきやすいそうで、ものすごく高速で火をガソリンの中に入れたら火は消えると聞きました。

もちろん、もちろん、試したことはありませんにっこり  
Posted by umedajidohsha at 10:16Comments(0)ミツビシ

2010年06月29日

エンジン不調②

前回に引き続きミツビシ ディオン GDIエンジンである。

納車後1週間たって又、エンジンのチェックランプがついたと連絡があった。

前回、中古部品で修理をしたため同じところが悪くなったのか?

以前と同じようにチェックランプがついて調子がおかしくなったと言われていたので、コンピューター診断機「Gスキャン」を接続し走行してみることにした。

高圧の燃料ポンプの数値は規定値内で、前回の症状とは違うのでそのまま走行すること30分。エンジンチェックランプが点いたかと思ったら「ピッ」とGスキャンの音がしてエラーコードが検出された。

スロットルコントロール(メイン)が異常と出てきた。チェックランプが点いた後はアクセルを踏んでもほとんどスピードが出ずにスロー走行となった。エンジンは止まらないのだが頑張っても10キロしかスピードが出ない。

一旦車を脇に止め、エンジンスイッチをオフにして、それからもういちどエンジンスイッチをオンにして
異常コードを消去すると消去でき「異常コードなし」と表示される。

断線やパーツがだめになっている場合は消去しても故障コードは消えることがないのだが、「異常コードなし」と出てきてエンジンをかけて走行すると全く正常に走行するのだ・・・・・・うるうる

それから再走行するも今度は1時間走行してもエンジンのチェックランプが点く事はなく、あるのは以前でた、スロットルコントロール(メイン)異常というコードが出ていたと言うことだけである。

このGDIエンジンはアクセルワイヤーがなく、アクセルペダルを踏み込んだ量をセンサーで感知しエンジン側のスロットルコントロール(サブ)のモーターを動かしてアクセルを開けるようになっている。

その次の日の夜、また走行テストをすると1時間以上走行しても異常が出ないので工場へ帰ろうかとするときに、チェックランプが点いて異常信号がでた。やはりスロットルコントロール(メイン)と出てきた。

工場へ帰って、整備要領書を見ながらスロットルコントローラーの点検をした。エンジンスイッチをオンにしてアクセルをゆっくり踏んでいって全閉時の数値からゆっくりアクセルを開けていって、それに合わせて数値も規定値どうりに変化して問題は見られない。

特定のアクセル開度だけ電気信号が出ないのかもしれないと何度もゆっくり、そして微妙に動かしながら測るも異常な数値は出てこない。

うるうるうるうるうるうるうるうるうるうる

翌日、この前お世話になったミツビシのディーラーのサービスマンに電話して、症状・数値に異常がないことを伝えると

「スロットルコントローラーじゃないでしょうか・・・・うちでも変えたことはあります。単体で点検しても正常な数値で異常がわからないんですよ。」  うちでも変えたことがあります・・・・・・。

これ以上調べるところがないので、スロットルコントローラーの新品を注文。

これがスロットルコントローラー



取り外し手で動かしてみるとザラつきがある。新品を手で動かすと「スーッ」と何の抵抗もなく動く。

10万キロぐらいの走行でそれこそ何度アクセルを開けたり閉めたりしたかわからない。テストするときにはわからないがほんのちょっとの具合で電気信号が途切れるとしか考えられない。

アクセルペダルの所についているこの部品を交換し、定位置にセットしエンジン始動。ここではもちろんかかるのだが、2日間試運転をして異常なし。無事に修理完了。

依頼者には前回の修理の件、今回の修理の件を説明し交換部品が違い、症状も違ったことを確認してもらい納車となった。

その後2ヶ月たつが快適に走行されているようだ。

故障が直ったときの喜びは困難な修理であればあるほどうれしいのだが、かなりの時間を要してもかかった時間だけの料金を頂くわけには行かないので勉強料だと思って頑張るしかない。

各ディーラーは自分のメーカーの車の故障に関する情報量は豊富で、その辺に関しては、町工場は及ばないが、いろいろ情報を共有し、講習会にも参加。そして各メーカーのサービスマントも仲良くし、メーカーによる故障の傾向性もあるので、さらに勘所を磨いていかないと、特にこれから先はやっていけない時代になってきた。

日々精進にっこり
  
タグ :GDI

Posted by umedajidohsha at 18:37Comments(11)ミツビシ

2010年06月28日

エンジン不調①

 ミツビシのディオンがエンジン不調で入庫。症状は走行中アクセルを半分以上踏み込み回転数が2500回転以上になろうとすること、エンジンに力がなくなり加速しない。そしてエンジンのチェックランプが点灯する。

アクセルを半分まで踏み込まなければ、そのまま通常通り走行できる。

コンピューターチェックすると、点火系・スロットルセンサー(メイン)・スロットルセンサー(サブ)・燃圧と4つ出てきていた。

ひとつの部品が悪くなり、走行して行くと、他の部品にも異常があると信号が出ることがあるので、リセットしてもう一度テスト走行。

ピッと音が鳴り、「点火系統」が出てくる。

火花の状態は良いのに、点火系統が出てくるのでおかしいし、高額な修理になると間違いは許されないので「GDI」エンジンの専門家、ミツビシのディーラーに持って、走行状況などを伝え見てもらった。

さすがに故障の多い「GDI]エンジン。ミツビシのサービスマンは豊富な情報量、勘所がわかっている。

「燃料の高圧ポンプが悪いようです。金額は10万ぐらいはかかります」と言われた。

お礼をいい工場へ持ち帰り、依頼者と相談し中古部品で交換することにした。

もう一度「Gスキャン」にかけてデーターを見てみると、エンジンが吹き上がらなくなる回転域で、燃圧が下がっている。

ディーラーのサービスマンいわく「燃料が来なくなりアクセルを踏んで燃料が増加しスピードが上がってないといけないのに、アクセル開度と速度があわないので、点火系不具合と出たんじゃないでしょうか?」とのことだった。

これが高圧ポンプ。



普通のエンジンは、空気を吸い込みながらその空気と燃料をともにエンジン内に吸い込むようになっているが、GDIエンジンはエンジン内に空気だけを吸い込み、燃焼室内に直接燃料を高い圧力で噴射する構造となっている。

通常ガソリン1に対し空気の量が約14倍が理想的な燃焼をおこすが、GDIエンジンはガソリン1に対し空気が20倍と、かなりの希薄燃料だが、直接噴射することでうまく燃焼させる構造となっている。

燃費は良いのだが走行距離が増えたり、年数がたつと不具合が出る車があるようだ。

昔はコンピューター制御などなかったが、今ではガソリン車・ディーゼル車までコンピューター制御となっているので、コンピューター診断機は今や必需品となっている。

しかし、それでも簡単にわからないこともある。

データーを良く見ながら、症状とデーターを見比べ、イメージして故障箇所を見つけないといけない。


交換後、症状は消え、燃圧も下がることはなくなり快適に走行出来た。


しかし、1週間後またチェックランプがついたと連絡があった。

つづく・・・・・



  

Posted by umedajidohsha at 20:36Comments(2)ミツビシ