UMEDAJIDOHSHAのブログ

歴史を感じる店構えは昭和28年創業らしい。店へ入ると年老いた店主が立っていた。

店の雰囲気に馴染むべくとりあえずのビールを注文すると店主が聞いた。
「キリンとアサヒがありますが」


私は間髪入れずに答えた。
「キリンを」


店主の顔が「お主やるな、やっぱり麒麟だよな」とニヤリとしたように見えた。

私は今で言うクラッシックラガーを一杯クゥーッと飲み干し、次の注文を入れた。


「大陸ラーメンを一杯」

すると店主は

「大陸ラーメンは塩ですよ。それもあっさりとした塩味ですよ？」と話した。


「この店の屋号の大陸ラーメンを」と更に言うと


店主は

「とんこつもありますよ」

私が濃い味が好きそうに見えたのか？それとも時流がコッテリ系なので店主の自信が揺らいでいるのか？


「では、とんこつを」



出てきたのはオーソドックスな、チャーシュー・ネギ・きくらげ・海苔がのせられたラーメンで、スープはというと、久留米系の感じはするが、とにかくあっさりとんこつスープ。
　熊本で言うなら「くまらーめん」と肩を並べそれ以上かとも思えるあっさりとんこつ。おもしろ店主の顔を思い出しながらスープを飲み干した。これはこれで有りだ、美味しかった♪



大陸ラーメンを食べればよかったと悔やみながら店をあとにしたが、隣にある久留米ラーメン店。入り口に「うちのとんこつはあっさりです」と書いてあった（笑）